オーボエとクラリネットって似てる?

イングリッシュ・ホルン

こんにちは、きくたまchのたまごです。

今日の動画は、こちら!

「千と千尋の神隠し」から「あの夏へ」です。

ジブリ作品はオーボエの音色と相性が良すぎますよね。

多重録音だと、久石譲さんの和声感を表現するのがとても難しいです。

オーボエはクラリネットによく間違われる?

オーボエあるあるだと思いますが…

どんな楽器をやっているの?

オーボエという楽器をしています!

あー!あの大きいやつね!

これは、何かと間違われているな…

ということや、

(画像を指差して)
オーボエってこの楽器だよね!

そ、それはクラリネットです…

ということもよくあります。

オーボエの見た目の説明をするときに、

見た目はクラリネットに似ています…

と言うと、悲しいですが分かってもらえることもしばしば。

では、なぜオーボエとクラリネットはよく間違われてしまうのでしょうか?

なぜ間違われるのか

クラリネット?
オーボエ?

それは見た目が原因でしょう。

どちらも黒い管体(グラナディラという木材)にシルバーのキーが付いています。

大きさも同じくらいで、どちらも縦に構えて演奏しますので、遠目で見ると間違われるのも無理はないかもしれません。

ですが、似ている点はこの見た目くらいですし、見た目もそれぞれ特徴があるので、すぐに見分けがつきます。

見分け方、違い

それでは、オーボエとクラリネットの見分け方、違いを解説します。

見た目

見た目は先ほど書いたように遠目で見ると似ていますが、よく見てみると全く異なります。

オーボエ(左)とクラリネット(右)

見た目における大きな違いは3つ。

・キーの数、複雑さ
・ベルの形
・吹き口の違い

オーボエもクラリネットもキーがたくさん付いていますが、オーボエの方がキーの数が多く、より複雑な構造をしています。

また、ベルの形がクラリネットはラッパのように広がっていますが、オーボエはそこまで広がっておらず、丸みを帯びています。

そして最も大きな違いが吹き口で、オーボエはダブルリードが挿さっていますが、クラリネットはマウスピースに1枚リードがリガチャーによって固定されています。

歴史

オーボエは17世紀ごろに誕生し、オーケストラに加わった初めての管楽器と言われています。

それに対しクラリネットは18世紀初頭に発明されたと言われています。

オーボエよりもクラリネットの方がメジャーだと思いますが、歴史としてはオーボエの方が古いんですね。

どちらも昔はキーが少なく構造も簡単なものでしたが、時を経てキーシステムが開発・改良され、現在の形になりました。

音色

音色の違いは明らかなので、実際に聞いていただければと思います。

オーボエ→モーツァルト/オーボエ協奏曲

世界的オーボエ奏者、フランソワ・ルルー氏の演奏

クラリネット→モーツァルト/クラリネット協奏曲 第一楽章

東京音楽コンクール覇者、コハーン・イシュトヴァーン氏の演奏

フランソワ・ルルー氏は天才的で世界的なオーボエ奏者ですね。

ライブ録音のCDが発売されていますが、圧倒的名演です。

コハーン・イシュトヴァーン氏は今現在は激痩せして超イケメンになっています(笑)

同族楽器

オーボエの仲間は、

●オーボエ・ダモーレ
●イングリッシュ・ホルン(コールアングレ)
●バス・オーボエ(バリトン・オーボエ)
●ミュゼット
●ヘッケルフォーン
●ルポフォン

名前がころころ変わっていますね(詳しいオーボエの仲間については別の記事で解説します)。

それに対しクラリネットの仲間は、

●E♭クラリネット(エスクラ)
●B♭クラリネット
●Aクラリネット
●E♭アルトクラリネット
●Fバセットホルン
●B♭バスクラリネット
●E♭コントラアルトクラリネット
●B♭コントラバスクラリネット

数も多いですし、明確に何管(記譜のドを吹いたら何の音が出るか)がわかります。

クラリネットはこれらの仲間がとても頻繁に使われますが、オーボエの仲間で使われるのはイングリッシュ・ホルンとオーボエ・ダモーレくらいです(オーボエ・ダモーレも結構少ない)。

吹き方

楽器の構造が全く異なるので、吹き方も全く違います。

アンブシュア(吹く時の口の形)も違いますし、構えた時の楽器の角度も違います。

オーボエは上下の唇を巻き込みますが、クラリネットは下唇だけ巻き込み、マウスピースに前歯が当たった状態で演奏します。

個人差はもちろんありますが、どちらかと言うと構えた時にクラリネットの方が楽器が体に近くなり、オーボエは楽器が体から離れます。

先ほどの動画で確認してみてくださいね。

音域

オーボエの音域は、およそ2オクターブ半と言われています。

クラリネットの音域は、およそ4オクターブ弱と言われています。

オーボエもクラリネットもどんな楽器もですが、最低音は決まっていますが、最高音は厳密には決まっていません。

それにしてもクラリネットの音域は広いですよね。

なので、クラリネットはメロディーから伴奏まで、なんでもオールマイティにこなせます。

それには音色も影響していると思います。

クラリネットはとても優しく小さな音も得意とするので、下で支える役割もこなせますが、オーボエはどちらかと言うと音が立ってしまうので、伴奏に徹するのは結構難しいです。

まとめ

これはクラリネット

今回は、オーボエとクラリネットの違いとそれぞれの特徴を簡単に解説しました。

オーボエの画像を検索すると絶対にクラリネットの画像も出てくるんですよね…

知名度では圧倒的にクラリネットの方が上ですので仕方ないとも思いますが、オーボエももっと有名になって、人口が増えると良いなと思います。

まだオーボエを始めていない方で、これから始めたいなと言う方は、こちらの記事を参考にぜひオーボエを始めてみてくださいね。

また、ご質問等ございましたら、お問い合わせよりメッセージをお寄せください!

それでは!

きくたまch
ブログ担当
たまご

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