循環呼吸のやり方!誰でもできる?!

オーボエ

こんにちは、きくたまchのたまごです。

今日の動画は、引き続きHINKEのNo.4です。

より丁寧にやろうと思うと本当に難しいですが、その分リードだけでなく自分自身の調子もわかりますね。

自分のためにも続けていこうと思います…!

誰でもできる?!”循環呼吸”

みなさんは「循環呼吸」という技法をご存じでしょうか?

今日は、その循環呼吸の仕組みややり方について解説します。

特別な人だけができるのではありません。誰でもできます!

循環呼吸とは?

普通は、息を吸って楽器に息を入れることで音を出し、息が無くなってきたらまた息を吸って演奏して…を繰り返します。

息を吸う時は(当たり前ですが)息を出すのがストップしてしまうので、音も途切れてしまいます(吐いても吸っても鳴るハーモニカは別)。

口から空気を出して音を鳴らしたまま、鼻から息を吸うことを「循環呼吸」と言います。

循環呼吸を使うことで、音を出しながら息を吸うことになるので、音が途切れないように演奏し続けることが可能になるのです。

循環呼吸は高度な技術だと思われがちですが誰でもできるので、もし興味がある方はこの記事を読んでチャレンジしてみてくださいね。

循環呼吸の仕組み

循環呼吸は口で息を吐きながら、鼻で空気を吸うというのを同時に行うことですが、厳密に言うと、口から出ているのは肺から出た息ではなく、口の中にある空気です。

肺を使って息を吸いながら吐いているわけではありません(それは人間業ではない)。

循環呼吸はなぜ必要なのか

循環呼吸は、プロならできるわけではありません。

つまり循環呼吸は必ず必要な技術ではないということです。

ただ、循環呼吸ができるとずっと選択肢が広がります。

本来であれば、ブレスをすることで音が無くなってしまいますが、循環呼吸をすることで音をなくすことなく息を吸うことができます。

このフレーズは、長い息で吹きたい(途中でブレスしたくない)けど、途中で息が無くなってしまうなあ…

なんて時に、循環呼吸ができればあっさり解決してしまいます。

循環呼吸は必要がない時は、使わなければ良いだけの話なんですよね。

循環呼吸なんて必要ない!

という方もいますが、もちろんできるに越したことはないですよ。

循環呼吸の練習方法

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

それでは循環呼吸の練習方法について解説していきます。

①口の中にある息だけで音を出せるようになる

一般的に、循環呼吸は下記画像のようにストローを使って練習します。

そして、口の中に空気を溜めて(頬が膨らむ)、その溜めた空気を楽器へ入れていくことで音を鳴らし、その間に鼻から息を吸います。

しかし、オーボエの場合はこれではリードが鳴りません。

なぜかというと、口の中に溜めた空気がリードに流れているだけでは、圧力が足りないからです。

なので、オーボエの場合は、わざわざ口の中に空気を溜める必要はありません。

頬ではなく口全体を使って口の中を狭くし、速い息をリードへ押し出します。

よくオーボエ奏者は、リードだけの音出しをする時に口の中の空気だけで音を出しているんですよね。

音にしてみると、「フイッ、フイッ」という感じです(音声アップします!笑)。

「フ」の時はいつも通りの息の出し方、「イッ」の時に口の中が狭く(平たく)なって、速い息が出ませんか?

これが循環呼吸の基本です。

②リードで音を出しながら声を出す

まず、吹く時のアンブシュアをしてから、口を閉じた状態で声を出してみましょう。

ん〜(ハミングのような感じ)

そのままリードをくわえましょう。

そして、先ほどやった口の中の空気を押し出すのと、声を出すのを同時にやります。

「ん〜」+「フイッフイッ」

これは、正直コツを掴むまで難しいと感じるかもしれません。

ですが、これができればもう循環呼吸はほぼできたようなものです。

あとは、声を出す代わりに鼻から息を吸うだけです!

③口から空気を出している間に鼻から息を吸う

先ほどの「フイッ」をやってみましょう。

「フ」の時は、肺から空気が出ている状態で、「イッ」の時は肺ではなく口の中の空気が口の外へ出ている状態です。

つまり「イッ」の時には鼻から肺は息を取り入れることができる状態である、ということです。

まず、「フイッ」を「フイーーー」と「イ」の時間を伸ばしてみましょう。

口の中の息の量は限られているので、そんなに長くは伸ばせないと思います。

ですが、できるだけ長くまっすぐ伸ばしてみましょう。

この「イーーー」の間に鼻から息を吸います!

④循環呼吸から戻れるようにする

「フイーーー」の「フ」は普通に肺から空気が出ている状態なのですが、「イーーー」から「フ」にまた戻らないと演奏し続けることにはなりません。

実は、音を出しながら鼻から吸うことは意外に簡単にできるのですが、この”普通の吹き方に戻る”のが結構難しいです。

これも練習あるのみですね。

⑤音色・音程を調整する

どうしても肺から息が出ている時と、口の中の空気を押し出している時では、息のスピードが異なるので、音色や音程に違いが出てきます。

演奏聞いている方に、

あ、循環呼吸してる…!

と、バレたくないですよね(笑)

正確にはバレてもいいのですが、音を聞いてバレたとなると、音に不自然な変化が起きているということです。

いかに普通に吹いている時と、循環呼吸をしている時で変化がなく演奏できるかがポイントです。

なので、トリルや速いパッセージを吹いている時はバレにくいと思いますが、同じ音で伸ばし続けている間はバレやすいと思います。

循環呼吸の練習はもちろん、どういうところで循環呼吸を使うべきなのか見極めるのも非常に大事になってきます。

まとめ

昔はできる人も少なかった循環呼吸ですが、今ではかなり当たり前の技術になってきたのではないでしょうか。

YouTubeで動画検索しても、かなりヒットするようです。

ぜひあなたも循環呼吸を手に入れて、長〜いフレーズも無理なく吹けるようになりましょう!

ブレスの問題からおさらばです!

それでは!

きくたまch
たまご

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