こんにちは、きくたまchのたまごです。あけましておめでとうございます!
前の記事から日が空いてしまいました…これからまた更新していくので、ぜひこれからもお立ち寄りください!!
今日の動画は、YOASOBIさんの「群青」です!
いや、この曲、好き過ぎます。曲も歌詞もMVも。
良い曲でもオーボエで吹くとイマイチだなあ、なんてことも多いですが、原曲はもちろんオーボエで吹いてもめっちゃ良さそう!と思い、MVが公開されてすぐに録音してみました。
ぜひ聞いてください!
”クロー”って何?
さてさて、本題。
リードの選定、吹奏感を確かめるために必要な”クロー”って皆さんご存知ですか?
オーボエ吹きが楽器にリードをつける前に、ピーピー、ぴよぴよ、ギャーギャー音を鳴らしているのを聞いたことはありませんか?ざっくりと言うと、それの「ギャーギャー」がクローです。
クローの鳴らし方
では、クローはどうやって鳴らすのでしょうか?
普段はリードの先端が下唇に当たるようにリードをくわえると思いますが、クローを鳴らす時はそれよりもかなり深くくわえます。いつもは「深くくわえないように注意!」と書いていますが、クローの時だけはOKです。
リードの削っていないところ(硬いところ)までくわえて息を入れていきましょう。そうすると「ギャー」と鳴るはずです。
クローで判断できること
クローを鳴らすオーボエ奏者は多いのですが、ではクローで何を確かめているのでしょうか。
簡単に言うと、クローの「ギャー」がうるさいほど倍音が多い、と言われているのですが、倍音が多いと言うことは良いことなのか…?
それを解決するには「倍音」とは何なのかを考える必要があります。
さて、リードのクローの話に戻りましょう。
クローを鳴らした時に、「ギャー」という音がうるさい、すなわち音程の判別が難しいほど、クローに含まれる倍音が多い、ということになります。
クローに含まれる倍音が多ければ良いのではなくて、どのように含まれるのかが大事なんです。どのように倍音が含まれるか、またどんな倍音が含まれるかで、リードの良し悪しを判別できます。
私の場合、倍音が多い(クローがうるさい)ほど、楽器につけた時に音程がとりにくくなります。しかし、倍音が少なくクローが鳴らないリードは息が入りにくい、また重いリードとなります。
どのようなクローが鳴るのが自分に合っているのか、を確かめて知る必要があります。
では、以上をふまえた上で、クローの状態によってどういうリードなのか、まとめてみました!
①音が鳴らない
そもそも、クローを鳴らそうとして深くくわえたら音が鳴らない時は、リードの開きがあり過ぎるか、リードがまだまだ分厚い可能性があります。
②音は鳴るがクローは鳴らない
クローの「ギャー」という音が鳴らず「ぴー」という音が鳴る場合は、開きがぺっちゃんこです。
楽器につけても音は鳴りますが、低音や大きな音は鳴りにくいでしょう。
③クローがうるさい
クローは鳴れば良い、というわけではありません。先ほども書いたようにクローが「ギャーギャー」うるさすぎる場合は、楽器につけた時に音程がぶら下がる傾向にあります。特に第2オクターブの音域は噛まないと音程がとれず、バテる原因になります。
クローの音程
クローの音程に関しては、「B♭が良い」という人もいれば、「Cが良い」という人もいるので一概には言えませんが、皆さんそれぞれ自分にとってはどの音程が良いのかを知っているのですね。それがとにかく大事です。
まとめ
クローはリードの判別をするのに大事な要素ではありますが、ただ鳴れば良いというものではなく、クローの質もとても大事ということがご理解いただけたと思います。
クローって他の楽器の方からすれば、ただのうるさい音なんじゃないか…とも思ってしまうので、ただ「ギャーギャー」鳴らすのではなく、小さな音でも安定したクローが鳴るリードを作りたいものですね!
意味のあるクローを鳴らして、リードの良し悪しを判断していきましょう!
それでは!
きくたまch
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