こんにちは、きくたまchのたまごです。
今日の動画は、きくらげさんの動画です。
鬼むず…すごい。
これをオーボエとイングリッシュ・ホルンだけでやっている(しかも一人で多重録音している)のが本当にすごい。尊敬です。
オーボエのメーカー
さて、今日はオーボエのメーカーについて、紹介とそれぞれの特徴を解説します。
オーボエのメーカーは実は結構たくさんあり、もちろんそれぞれに特徴・特色があります。
国も日本、フランス、ドイツ、イギリスなど様々で、日本人だから日本のメーカーということは全くありません。
日本人で外国のメーカーを使う方も大勢いらっしゃいますし、外国の方が日本のメーカーを使っていることもあります。
主なメーカー一覧
オーボエを制作・販売している主なメーカーは
・YAMAHA(ヤマハ・日)
・Josef(ヨーゼフ・日)
・Marigaux(マリゴ・仏)
・Loree(ロレー・仏)
・Rigoutat(リグータ ・仏)
・Buffet Crampon(ビュッフェ・クランポン ・仏)
・Mönnig(メーニッヒ・独)
・Howarth(ハワース・英)
・Puchner(ピュヒナー・独)
などなど、たくさんあります。
そのなかでも、今回は特にユーザーの多い、
・YAMAHA(ヤマハ・日)
・Marigaux(マリゴ・仏)
・Loree(ロレー・仏)
・Rigoutat(リグータ ・仏)
・Buffet Crampon(ビュッフェ・クランポン ・仏)
以上の5メーカーについて解説したいと思います。
YAMAHA(ヤマハ・日)
日本のメーカーで、特に最近ユーザーが増えている印象です。
同じようなランクの機種で比べると、明らかに他の外国メーカーよりも価格が抑えられています。
最近は特に改良が進んでいますし、日本国内でメーカーのメンテナンスを直接受けられるのはすごくメリットだと思います。
主な機種
YAMAHAには主に2種類しかありません。
YOB-831/832のカスタムシリーズと、YOB-431/432のスチューデントモデルです。
YOB-831/832
上級機種では、他のメーカーに比べ圧倒的にコスパが良いのがこのシリーズです。
100万円を下回りますが、クオリティの高さは折り紙付き。
多くのプロが愛用しています。
YOB-431/432
スチューデントモデルのYOB-431はキーも少なく、響きやふくよかさはYOB-831の方がもちろん圧倒的に良いですが、それでもクオリティの高い個体が多いです。
音程が良いのが特徴で、日本のメーカーだけあって、日本人に合わせた設計となっています。
デュエット・プラス(Duet+)
また、割れにくい加工が施されたデュエット・プラスというものがあり、値段はそれぞれ上がりますが、割れの不安から解消されるのは大きいですね。
デュエット・プラスはYOB-831L、YOB-431Mといったように後ろにアルファベットが付きます。
マーラー室内管弦楽団の吉井瑞穂さんはヤマハを愛用しています。
Marigaux(マリゴ・仏)
古くからマリゴはオーボエ奏者に愛され、憧れのメーカーとして認知されています。
今でもその人気は根強く、絶大なる人気を誇っています。
とても深みのある温かい音色が特徴です。
世界的オーボエ奏者フランソワ・ルルー氏が愛用しています。
主な機種
Marigaux 901
マリゴと言えばこれ、と言ってもいいくらい人気なのは、Marigaux 901ですね。
昔から今日に至るまで、長く愛されている機種と言えるでしょう。
ザ・マリゴといった感じで、太く深みのある美しい音色が特徴です。
また、上管だけコンポジット材(複合材料)を使用した901Cというものがあり、上管の割れが全く心配ないモデルもあります。
Marigaux M2
また、他に人気なのは、革命的とも言えるMarigaux M2です。
通常のオーボエは、上管と下管、ベルの3つに分かれますが、M2は上管と下管の接合部分をなくし、ヘッドジョイント部分(上10cm部分)とベルが切り離せるようにしています。
オーボエは中音のGやG♯が不安定になりやすいですが、M2は接合部をなくすことでそれを解消しています。
Loree(ロレー・仏)
ロレーはフランスの老舗メーカーで、最も歴史が古いです。
アメリカンスタイルの方が多く使用していますが、元ベルリンフィル首席オーボエ奏者のシェレンベルガー氏が愛用するなどヨーロッパや日本でも愛されているメーカーです。
マリゴやヤマハと比べると、音の輪郭がはっきりとしていて、遠くまで音が響きます。
また管体が太く、厚みがあるどっしりとした吹奏感です。
主な機種
Cabart(キャバール)
キャバールはスチューデントモデルですが、価格で見ると中級機種にあたります。
ロレーの中では、キーが少なく軽めの楽器ですが、さすが老舗だけあって良質の木を使っています。
Royal(ロイヤル)
ロレー社の中で最高品質のロイヤルモデルです。
キャバールよりも管体が厚くなっており、より重厚でふくよかな音色が魅力です。
Rigoutat(リグータ ・仏)
フランスっぽさが一番強く、繊細で柔らかい音色と操作性の良さが光っています。
オーボエの神様、ハインツ・ホリガー氏が愛用しています。
主な機種
Delphine(デルフィーヌ)
デルフィーヌはリグータ社のスチューデントモデルです。
リグータ製オーボエは、先ほどのロレー社とは対照的で、管体は細めなので、軽い吹奏感です。
また音も柔らかい艶やかな音がします。
Jモデル
新しく開発された「J」モデル(と言っても10年ほど前ですが…)。
本場フランスの有名オーボエ奏者が開発・改良に携わっており、リグータ特徴の柔らかい音色に加え、重厚感も増しています。
Buffet Crampon(ビュッフェ・クランポン ・仏)
クラリネットのメーカーとして有名ですね。
若手奏者の筆頭、東京交響楽団首席オーボエ奏者の荒木奏美さんが愛用しています。
主な機種
R47GL(グリーンライン)
グリーンラインは割れないオーボエとして、一時期とても話題&有名となりました。
今現在でももちろん愛用されている方は大勢いらっしゃいます。
粉末状にしたグラナディラと樹脂を配合、成形することで木管楽器特有の割れの心配がありません。
樹脂なんだったら音色があまり良くないのでは?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、グリーンラインは全くそんなことはありません。
音色はとても柔らかく、あらゆる場面で活躍できるオールマイティな機種です。
Virtuose(ヴィルトーズ)
ヴィルトーズはMarigauxのM2のように、こちらも他の機種とは一味違った機種です。
楽器の構造が見直され、Dのキー(右手薬指)までが一続きとなっています。
接合部がなくなることで、スムーズな吹奏感になり、キーワークも滑らかになっています。
また、ベルが2つ標準装備しており、場面や曲によって変えることができます。
まとめ
以上、簡単ではありますが、オーボエの有名メーカーとそれぞれの主な機種を紹介しました。
たまご的におすすめ楽器をまとめると…
その他にも各メーカーたくさん機種はありますし、価格帯も様々です。
どの価格帯でもそのメーカーらしさはすごく生かされていますし、安いからダメ、高いから良いということは全くありません。
また、リードとの相性もすごく関係してくるので、ご自身×楽器×リードのバランスと相性がとても大事です。
ぜひご自分に合った一台を見つけてくださいね!
それでは!
きくたまch
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