こんにちは、きくたまchのたまごです。
今日は、オーボエを始めたばかりの方にお伝えしたいことを書きます。
まず伝えたいのは、オーボエを始めてくださって私も嬉しい!ってことです。
ぜひ上達を目指して一緒に頑張りましょう!
さて、オーボエを始めたばかりの時は、壁にぶち当たる事が多いと思うのですが、特にリードが原因のことがほとんどだと思います。
もし、あれ?おかしいな?と感じたら、チェックしてみてくださいね。
最後に、簡単なチェック表も作りました。
リードが鳴らなくなる原因と解決法
オーボエでは特に困るのが、リードの問題です。
リードが鳴らなくなるのは、以下の理由が考えられます。
・リードが湿りすぎている
・逆にリードが乾いている
・リードがペッチャンコ
・逆にリードが開きすぎている
・リードが割れてしまっている
・中にゴミが溜まっている
リードはとても繊細なものです。
昨日は良かったリードが今日は鳴りにくい!なんてこともよくあります。
それでは、それぞれの原因の解決法を見てみましょう。
原因① リードが湿りすぎている
吹く前にリードを水に浸けますが、その時間は少し(長くて1分)で構いません。
10分とか浸けっぱなしだと、リードの繊維の中まで水が染み込んでしまい、リードが重くなってしまい鳴りにくくなります。
また、リードは湿ると開きが大きくなるので、重いと感じる原因にもなります。
色が変わるくらいリードを水に浸けてしまった時は、すぐには戻りません。
そのリードは、今日は吹くのを諦めましょう。
そうならないために、まず水に浸けすぎないように気をつけましょう。
おすすめしているのは、
①リードを水入れに刺して湿らせる
②その間に楽器を組み立てる
③組み立て終わったらリードを水入れから出して練習開始!
以上の順番です。
そうするとリードを水に浸けすぎる心配はありませんし、時間の無駄がありません。
原因② リードが乾いている
リードは基本乾いていると振動してくれません。
最初に準備するものに水入れがあったように、リードにとって水は重要な役割を持っています。
リードが乾いているなと感じたら、水に少し浸けてみましょう。
ただし、浸けっぱなしで放置するのは厳禁。
すぐに水に浸ける事ができない時は、舐めるでもOK。
ただしずっと舐めていると、水に浸けているよりも早く開きが大きくなるので注意が必要です。
乾きすぎでもダメ、湿りすぎてもダメ。
原因③ リードがペッチャンコ
リードは、2枚の木の板の隙間に空気が通ることで、板が振動し音が鳴ります。
リードがペッチャンコだと、そもそも空気が隙間を通りません。
リードを開く作業が必要になります。
ですが、リードを開こうとする前に…そのリードは古いリードではありませんか?
新しいリードは張りがあって、開きを保ってくれます。
ですが、古いリードはもう張りがなくなってしまって、だんだん閉じてしまいます。
無理やり針金を使って開きをつけることもできますが、吹奏感も大きく変化してしまいます。
また、針金を巻くのは少し慣れが必要です。
(針金の巻き方は別記事で詳しく解説します!)
もし、そのリードしかないよ〜という時は、いつもより少し長めに水に浸けてみましょう。
先ほども書きましたが、水に浸けるとリードは少し開きます。
水に浸けて、開きを確認しながら調整してみましょう。
指で少しずつ開きをつけていきます。
無理やり開こうとすると簡単に割れます(2枚リードが4枚リードになります笑)。
原因④ 逆にリードが開きすぎている
最初に書いたように、水に浸けすぎるとリードの開きは大きくなり過ぎてしまい、音を鳴らせなくなってしまいます。
その時は、リードに水を馴染ませるように、親指と人差し指でリードの開きを潰していきましょう。
削ってあるところだけを触るようにしましょう。
根元の削っていないところを潰そうとすると割れてしまいます。
乾いている状態で開いているリードもあります。
その場合は乾いたまま開きを潰さないようにしましょう。
確実に割れます。
開きは急いでもなかなか変化してくれません。
絶対に焦らずに開きを見ながら指で押さえて調整しましょう。
原因⑤ リードが割れて/欠けてしまっている
リードをぶつけたり、踏んだり(…は、ないと思いますが)してしまうともちろん割れてしまいます。
ですが、ある日リードケースを開けて吹こうと思ったら、リードが割れていた…ということが時々あります。
湿度や気温の変化で割れてしまうのです。
リードは割れてしまったらもう復活できません。
そのリードはもうすっぱり諦めましょう。
自然に割れてしまうのは仕方ないと諦めるとして、不注意で割らないように気をつけましょう。
不注意で割ってしまうあるあるが、
・くわえる時に前歯にぶつける
・自分の指を見る時に肩にぶつける
・楽器にリードをつけたまま椅子や机に置いて、誰かの服に引っかかる
…などなどです。
これらは、注意することで防ぐ事ができます。
前歯にぶつけるのは、リードも割れて(欠けて)しまいますし、自分自身がものすごく痛いです。
慣れないうちは結構やってしまうので、リードを口に入れるところまで丁寧に行いましょう。
また、楽器を置く時は、必ずリードを楽器から取り外すようにしましょう。
取り外して必ずリードケースへ。
そうすれば安心です。
あと、基本欠けているリードは良くないですが、欠けていても良いリードもあります。
先っちょが欠けたから、もうこのリードはポイ、という訳ではないので!
もちろん欠けていなかったリードが欠けてしまったら吹奏感は変わってしまいますが。
私はそこまで”欠け”にはこだわりません。
欠けていても良かったら使います。
ですが、やはり不安な要素ではあるので、練習では使いますが本番では使わない…かもです。
原因⑥ 中にゴミが溜まっている
リードを吹いていると、少しずつリードの内部にゴミが溜まってきます。
そうすると、だんだんリードが振動しなくなってしまいます。
少しずつの変化なので、急に吹きにくくなった!とはあまり感じないのですが…
リードの内部は小さな羽を使って掃除する事ができます。
ずっと吹いていたリードを一気に掃除すると、中からたくさん汚れが出てきて、吹奏感も突然変化してしまいます。
なので、吹き終わったら毎回掃除をするようにするのが、一番変化がなくリードも清潔に保てるので良いです。
注意したいのは、掃除をする時に羽の千切れたのが、リードの内部に残ってしまう事がある事です。
息の入り方、抵抗感、全てが変わってしまうので、リードの中を覗いて中に何も残っていないかチェックしましょう。
リードを長持ちさせるコツ
リードはどうしても劣化してしまいます。
良いリードと出会えた時は、「ずっとこのリードが吹けたら…」と考えてしまいますが、絶対にリードはダメになっていきます。
この事実をまず受け入れましょう。
その上で、リードを長持ちさせる方法について解説します。
長持ち術① リードはローテーションで使う
リードは靴と同じで、一つを使い続けるとすぐにダメになってしまいます。
3本くらいをローテーションで使って、休ませるようにしましょう。
人間と同じで、リードも植物で生きて変化しています。
休息を作ってあげることで、リードも復活します。
連続で使うことで、リードは休息できないまま、こき使われてしまうことになるので、すぐに開きがペッチャンコになり、音もヘロヘロになってしまいます。
リードは吹くことで、鳴るように変化もしていきます。
なので、良い!と感じたリードだけでなく、少ししんどいな…と感じるリードもどんどん吹いて慣れさせてあげると良いでしょう。
よっぽど吹きにくいと感じるリードは、まず購入しないようにしましょう。
アンブシュアや吹き方に変な癖ができてしまいます。
できるだけ、いつも同じようなクオリティのリードが、リードケースに3本くらい揃っているようにできるとベストですね。
リードは高いので、3本だけでも楽器屋さんで買えば1万円くらいしてしまうかもしれません…
リードは先生から買えると、安くて同じクオリティのリードを揃えることがやりやすくなります。
長持ち術② リードの掃除をする
もう一つは、リードの中の掃除をこまめにすることです。
先ほども書きましたが、小さな羽で中を掃除しましょう。
掃除の仕方は、リードを水に浸けた状態で、リードのお尻(コルク)の方から羽を出し入れしましょう。
汚れが水に流れ出ていきます。
ちなみに水入れの水は毎回変えましょう!
まとめ 結論、大事なのは開き
今回はリードのチェックポイントについて解説しました。
リードは気温や湿度によって日々変化しています。
また吹くことやタンギングすることでも、リードには変化が生じます。
私が一番大事にしているのは、”開き”です。
吹く前には、まずリードの”開き”をチェックしましょう。
ベストの開き具合は人それぞれ異なります。
開きが何ミリが良い、とは決まっていないので、この開きが良い!というのを見つけられると良いです。
最後にチェック表にまとめました!
症状 | 解決法 | 注意点 |
リードが湿り過ぎ | 乾くまで待つか、今日は諦める | そもそも浸けすぎないように注意! |
リードが乾いている | 水入れで水に浸けるか舐める | ただし浸けすぎ注意!舐めすぎ注意! |
リードがペッチャンコ | 水に少し長めに浸けてみるか針金で調整(少し上級) | これまた浸けすぎ注意!!!指で無理やり開こうとすると割る恐れあり |
リードが開きすぎ | 湿らせてから、指で潰して調整 | 必ず湿らしてから!水を馴染ませるように |
リードが割れている/欠けている | 割れたら潔く諦める | 欠けている場合は吹けることも |
ゴミが溜まっている | 小羽で掃除する | 中に羽が残らないようにする |
リードには水が必要ですが、水が天敵でもあります。
含みすぎないように注意しましょう!
リードの変化を察知して、うまくリードを付き合っていきましょう!
それでは!
きくたまch
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