オーボエのリードの”チューブ”って何?

オーボエ

こんにちは、きくたまchのたまごです。

今日の動画は、引き続き「HINKE」から練習曲No.6です。

オーボエのチューブって?

そもそもチューブって何?

という方もいらっしゃると思います。

今日はオーボエのリードには必要不可欠なチューブについて解説していきます。

チューブはこれ!

チューブはズバリこれのことです。

完成リードを購入している方はチューブだけというのはあまり見慣れないと思います。

このチューブにケーンを糸で固定し、削ることでリードを作っていきます。このチューブがリードに与える影響というのはとても大きいですよね。

まずはチューブにはどんな種類があるのか紹介します。

チューブの種類

まずチューブは2種類に分かれます。

●フレンチタイプ
●ジャーマンタイプ

以上の2種類です。それぞれの特徴について解説します。

フレンチチューブ

フレンチチューブの特徴

●音が明るい
●音程がとりやすい
●抵抗感が少ない

フレンチチューブのメーカー

●キアルジ(Chiarugi)
●リゴティ(Rigotti)
●ロレー(Loree)

など

ロレーなどは楽器のメーカーでもあるので、ロレーの楽器を使っている方にはぴったりかもしれません。

ジャーマンチューブ

ジャーマンチューブの特徴

●抵抗感がある
●音色が柔らかい

ジャーマンチューブのメーカー

●ギュルツィオ
●ムラタ

●アクタス

など

チューブの長さ

チューブには長さの違いがあります。

一般的には45、46、47mmの3種類が多く使われています。

リードの記事でも紹介したいと思いますが、基本的にリードのケーンの部分は25mmなので、リードの全長が72mmの場合チューブは47mm、71mmの場合は46mm、70mmの場合は45mmということになります。

しかしあくまでこれは基本的な設定なので、人それぞれの好みで使うチューブや長さは異なります(フレンチタイプのリードを使用している方は、リードの全長74mmなんてこともありますので、その場合はケーンの部分が27mmということになります)。

チューブをいろいろ試したいという方

リードを自作している方にお伝えしたいのですが、チューブにもいろんな種類があり、自分にあったチューブはどれなのかいろいろ試してみたいですよね。

しかし、作ったリードごとにケーンの材質が異なるので比べるにも確定要素が少なく、あまり比較できない…

そんな時は!巻き直しをしましょう!

削ったリードを巻き直すことができるんです。そうすると、同じケーンでチューブを吹き比べることができますよ。

巻き直しの手順

それでは巻き直しの手順をご説明しますね。

①削ったリードのケーン部分にラップやリードテープを巻きつけて固定する

しっかりとケーンがずれないように巻きつけ固定しましょう。

②糸を切って分解する

糸をカッターなどで切って、リードを分解します。

テープで固定されていれば、糸を切ってもケーンはそのままの形をキープしてくれます。

③別のチューブに巻き直す

最後に試したい別のチューブに糸で巻き直しをすれば完成です。

ケーンは崩れやすいので、普段より丁寧に糸巻きをしましょう。

また、すでに先端がカットされておりいつもより巻き上がりの全長が短いのでそこもチェックポイントです!

リードを購入している方へ

リードを購入している方も、チューブにはこだわってみると良いと思います。

リードは吹奏感にとても関わってくるものなので、あれこれをリードを取っ替え引っ替えしていると自分の奏法が安定しなくなってしまいます。

リードはあくまで自分に合わせて選ぶべきで、リードに合わせて奏法を変えてしまうと、アンブシュアが崩れてしまい、結果吹きにくくなってしまいます。

そういう意味でもリードもある程度は固定する方が良いと思います。しかし、リードは千差万別…それは仕方のないことなので、できるだけ揃えられる要素は同じにしていくと良いと思いますよ。

しかし…チューブにも個体差があるという…キリがありませんね(笑)

ですが、構造やテーパー(寸法)も同じ設計なので、もちろんある程度の品質の均一はとれていますよ!(笑)

まとめ

今回はオーボエリードに欠かせない、チューブについて解説しました。

リードを自作している方も、購入している方もチューブはある程度固定した方が良いでしょう。

また、自作している方に向けてですが、チューブにも個体差があるので、良いリードができた時にはそのチューブに印をつけておくと後々役に立つかもしれません。

良いリードができるように、良いリードを選べるように、ぜひチューブにも着目してみてくださいね!

きくたまch
たまご

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