こんにちは!きくたまchのたまごです。
今日の動画もヒンケ!
第二オクターブ音域とは
高音域については以前も記事で取り上げました。
その中でも今回は第二オクターブ音域を取り出して解説します!
オーボエにはオクターブキーが複数ありますよね。フルオートマチックの楽器は、第二オクターブキーがなく、第一オクターブキーを押したまま、第二オクターブ音域の音の運指をすると、勝手に第二オクターブのトーンホールが開くような複雑なシステムになっています(ややこしい)。
ですので、フルオートの楽器をお使いの方は、その音域のお話だと思っていただけましたら幸いです。
さて、具体的にオーボエの第二オクターブキーの音域というと、
主にはこの4つですよね。
これらの音でよく言われるのが、
第二オクターブの音域は音程が下がりやすいゾ!
ということ。
しかし、結論から申し上げますと…
第二オクターブの音程は下がるのは思い込みです!
その思い込みによっていろいろな弊害が起きている場合があります。
「音程が下がる」のは昔の話
まず、第二オクターブは音程が下がる、とずっと言われてきましたが、それは昔の話だと思っていただいて良いと思います。
楽器は長年の月日が流れ、各メーカーでずっと改良開発がなされています。その過程で、音程がとりにくいと言われていた第二オクターブ音域も徐々に改良され音程がとりやすくなってきました。
もちろん今でも楽器の個体によっては音程がとりにくいものもあるでしょう。購入の際はそのような楽器を選ばないようにするのが大事です。
逆に言うと、昔の楽器を使っている方は、楽器自体が音程をとりにくくしている原因かもしれないということになります。
では、古い楽器を使っているのであれば、諦めるしかないのか…というともちろんそうではありません。その場合はリードや吹き方で調整できるようにしましょう。後で解説しますね。
選ぶリードが間違っているかも
最近の楽器を使っているけど、下がってしまうなあ
という方。
リードの選び方を間違っているかもしれません。
リードの選択は音程にとても影響します。第二オクターブの音域でリードを噛まないといけないのであれば、そのリードは振動しすぎです。
そういうリードは低音は鳴らしやすい傾向にあります。低音に目を向け過ぎると、高音が吹きにくいことになります。逆も然り。
すなわちバランスの良いリードを選ばないといけない、ということになります(結局リードの選択が一番大事)。
ですが、そういう良いリードは多くあります。最近は楽器同様、リードもとても良いものが多いので、じっくり選んでみましょう。
”下がる”のは「思い込み」
「第二オクターブは音程が下がる」と思い込んで、良い楽器、良いリードを使っているにもかかわらず、音程を上げようとしている方が多いです。
なので、むしろ音程を上げすぎている場合もよくあります。無理矢理音程を上げようとすると、音色が細くなるだけでなく、リードがうまく振動してくれず、音が鳴らないこともあります。
普通に吹けば問題なく音程がとれ、音色も良いのに、わざわざ自分で崩しにいっているかもれませんよ!!!!
昔の楽器を使っている方へ
先ほど書いたように、今の楽器は性能がよくなってきているのは確かですが、高価なオーボエを買うときに中古楽器を買ったり、昔買った楽器を長く使っている方もいらっしゃるでしょう。
では、そのような方は諦めないといけないのか…いやいや全くそんなことはありません!
音程がとりにくいのは、楽器に”ツボ”がないからです。
しかし、今あなたの楽器には音のツボがないかもしれませんが、ずっと意識して練習していると楽器には音のツボができてきます。しかし、良くないリードで無理矢理リードを噛んで吹いていると、音程も安定せず、ツボはできません。
やはり”良いリード”が肝になってくるわけですが、それはオーボエという楽器の性質上仕方のないことだと思います(泣)
ですが、楽器が古いからこの楽器はダメなんだな、と思うのも危険です。まずはお持ちの楽器を信じて、良いリードを探してみましょう!
もし、ご自分の楽器がどういう状態なのか知りたい場合は、他の人に吹いてもらって、客観的に楽器を見てもらいましょう。
まとめ
第二オクターブの音域について解説しました。
実際に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。私もそのうちの一人でした。
しかし、リードが悪い!と思うようにすると、自然とリードを選ぶスピードも上がり、無理な吹き方をすることも減りました。
オーボエはリードばかり…本当に悲しい運命の楽器ですが、逆に言えばリードさえ選べば明るい未来が待っているよ、ということです。
幸せなオーボエライフのために、リードを見極める目(耳?)を養いたいですね。
では!
質問等いつでも受け付けております!お気軽にどうぞ〜!
きくたまch
たまご
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