アンブシュアの4原則!

オーボエ

正しいアンブシュアとは!?

こんにちは。

きくたまchのたまごです。

 

「口がバテる〜」の記事でも触れましたが、口がバテるのはまさにアンブシュア(口の形)に原因がある場合ももちろんあります。

 

その記事をまだ読んでいない方はこちらもご参考にしてみてください。

 

アンブシュアというのはすごく悩みの多いポイントだと思います。

 

ですが、アンブシュアについて説明するのは非常に難しいことです。

 

なぜなら、歯並び、歯の大きさ、顎の大きさ、唇の厚さなどなど、人それぞれ異なる要素が多いからです。

 

ここでは、個人の差はあれど、全員に共通するであろうアンブシュアの4原則について、細かく見ていきます。

 

原則その① 口の中は狭くする

オーボエはスピードの速い息が必要となる楽器です。

 

そのためには口の中を狭くする必要があります。

 

例えば、水撒きのホースをイメージしてみてください。

ホースで遠くへ水を飛ばそうと思うと、どうしますか?

 

ホースの口をつまみますよね。

そうすれば水が細く遠く出ることになります。

 

蛇口をひねって水の量を増やしてもスピードは速くなりますが、水の量=息の量を増やすということは、疲れてしまう原因にもなります。

 

また、支えの記事でも書きましたが、吐く息の量を増やすと口がバテる原因にもなりますので、息の量を増やさないで息のスピードを速くするのが大事です。

 

しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、先ほど言ったようにホースの場合は、ホースの口をつまみますが、リードの場合は先をつまんで(すなわち噛んで)はいけません。

息が入らなくなってしまうからです。

 

なので、口の先ではなく、口の中を狭くすることで息のスピードを速くすることを心がけましょう。

 

原則その② 唇はしっかり巻く

オーボエを吹く時は、唇を巻きリードをくわえます。

 

この時、唇の巻きが甘いと、吹いている最中に唇が外に出やすくなります。

 

またリードを支える力が弱くなるので、唇はしっかり巻くようにしましょう。

 

少し掘り下げてみましょう。

唇の巻きこみが甘いと、リードを口先だけで支えることになります。

 

例えば、両手の人差し指の先だけで物を挟んで持ち上げようと思うと、かなり力が必要となりますし、とても不安定になります。

しかし両人差し指を折り曲げて、第一関節と第二関節の間で同じ物を挟むとします。そうするとさっきと比べるととても安定しませんか?

この人差し指はアンブシュアでいう唇のことです。しっかり巻き込むと、それだけ安定させる力が加わりやすくなるのです。

 

ただ上唇に関しては、前歯の大きさがかなり影響してきます。

前歯が大きいと上唇を完全に巻くことはできません。

 

では、そんな場合はオーボエを吹けないのか?

 

いえいえ、そんなことは全くありません。

 

上唇に関しては、あまり気にすることはないのです。

プロでも上唇はあまり巻かない人もいます。

 

基本的にはリードを下唇に置いて、唇と一緒に巻き込み、上唇を添える、という順序でアンブシュアを作ると良いと思います。

 

唇はリードを包み込むクッションのようなものです。

優しく包み込んだり、時には少し圧を加えたり、柔軟に動ける必要があります。

 

では、唇が自由に動くためにはどうしたら良いのか、次の項に移りましょう。

 

原則その③ 横からの力を意識する

オーボエを吹く時の、口の形のイメージは『u』です。

決して『i』や『e』にならないようにしましょう。

 

それはなぜかというと、リードをくわえる時に、『i』や『e』だと上下の力だけでリードを固定することになります。

そうするといわゆるリードを「噛んでいる」状態になり、歯形がついてバテてしまったり、リードがぺちゃんこになって息が入らなくなり、口がバテてしまったりします。

 

過去に「口のバテ」についての記事も書いています。

そうならないために、『u』の口の形がベストだと言われています。

 

口のサイドから中心に向けて寄せていく力なのですが・・・

まず、おちょぼ口をしてみましょう。

その次に、いつも通り唇を巻いてみます。

唇を巻いた状態でおちょぼ口をします。

わからなくなったら、また普通の状態でおちょぼ口をしてから、もう一度唇を巻いておちょぼ口をしてみましょう。

 

唇が出てきそうになりますが、それだと少しやりすぎだと思います。

唇を巻くことで上下からの力は自然に生まれてくるので、左右からの力を意識しましょう。

 

原則その④ リードは浅くくわえよう

さて、アンブシュアについてこれまで3つ説明してきました。

アンブシュアは完璧です!・・・ね。

では最後、アンブシュアとリードの関係性について考えます。

 

リードは先端からしか振動しません。

リードの先端が唇より中に入ってしまっていては、息がリードに効率よく入っていかず、リードがすぐに反応してくれません。

挙句、爆発音のようになります。

 

発音が難しいと言われているオーボエ、その原因のひとつはもちろんリードですが、リードのくわえ方にも原因があったのです(当たり前っちゃ当たり前)。

アンブシュアがきちんとできていても、リードを深くくわえていては、まったく意味がありません。

 

くわえる時は、リードの先端が下唇の真ん中あたりにくるように置きます。

これじゃ唇を巻いた時に、リードが口の中に入らないよ?

と思った方は、普段唇の巻きが甘いか、深くくわえすぎかのどちらかだと思います。

 

普段より浅くなったという方は、今まで吹いていたリードだと音程が下がってしまうかもしれません。

ですが、発音はどうでしょうか?

もし楽に発音、コントロールできるようになったという方は、そのアンブシュア、くわえ方で音程がとれるように、リードを短いものや細めのものに変えてみましょう。

普段リードに悩まされているオーボエ吹きですが、リードを変えるだけで音程や音色、吹奏感を変えられる、と考えるととても良い楽器・・・かもしれません。

 

リードに合わせるのではなく、自分のアンブシュアにリードを合わせるのが大事です。

 

まとめ アンブシュアに正解はない・・・

アンブシュアはとても難しい要素です。

個人差があまりに大きいですし、それがアンブシュアに与える影響もものすごく大きいためです。

100人いれば100通りのアンブシュアがあります。

オーボエ奏者の動画や画像を見ても、本当に千差万別、いろんなアンブシュアで皆さん吹かれています。

みんな違ってみんないい、なんですよね。

 

だからといってなんでもいい、適当でいい、わけではもちろんありません。

オーボエを吹くうえでとても大事な要素ですので、アンブシュアの研究は絶対にしてみてほしいと思います。ただし考えすぎは禁物。

みなさんそれぞれご自分に合ったアンブシュアを見つけてほしいです。

 

私は、音大を出てからもバテに悩んでいたため、アンブシュアも幾度と変えてみました。

その度に悩んで苦しんできましたが、向き合って時期があったからこそ、この記事を書くことができました。

それでもまだまだ悩みはつきません。

 

あと、大事なポイントは、良いリードを使うことです…!

ダメなリードだとアンブシュアもダメになります。

 

良いリードで、ぜひ、鏡を見たり、動画を撮ったりして観察、研究してみてください。

それでは、またたまきくchでお会いしましょう。

たまきくch
ブログ担当
たまご

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