ダブルタンギングってどうやるの?難しい?

オーケストラ

こんにちは、きくたまchのたまごです。

皆さんはタンギング得意ですか?私は苦手です。。

では、諦めましょう…というわけにはいかないですよね!?

そこで必要なのがダブルタンギングなのですが、そもそもタンギングとは?

タンギングとは?

タンギングというのは、トゥトゥトゥ…(tの発音)と舌をリードに当てて音を区切ったり、音を鳴らす時に舌をリードにつけて発音することを言います。

フルートや金管楽器は口の中に楽器が入っているわけではないので、舌が上の前歯の裏に当たると思いますが、オーボエやクラリネットなど口の中にリードが入っている楽器の場合は、舌がリードに当たります。

オーボエにおけるタンギング

オーボエはどちらかというとはタンギングが難しい楽器だと言われています(…と昔よく耳にしました)。

ですが、オーボエでもタンギングが速い方は大勢いらっしゃって…得意不得意だけの話なような気もします。

舌の長さ、大きさも人それぞれなので、やりやすい人・やりにくい人がいるのは当然といえば当然ですね。

タンギングは舌のどこでやりますか?

という質問もよく受けます。

この答えは3つあって、

●舌の表
●舌の先
●舌の裏

の以上3つです。

ちなみに私は”舌の表”です。

裏はだめと言われて表に変えました!

という話も聞きますが、うまくできるのであればどこでも良いと思います。

大事なのは、舌が自由に動くこと。また、動かす速度を操れること

舌を大きく動かすと音は大きく発音されます。

また、小さく動かすとやさしいアタックになります。

(そのどちらでも反応するリードが重要!!)

などなど、舌を意識して自由に動かせる状態にあるのが理想です。

それができないのであれば、そのタンギングの場所は変えた方が良いかもしれません。

タンギングの練習方法

タンギングはいきなり速くはできません。

少しずつ、そして継続して練習するのが大切です。

♩=60で4分音符、8分音符、3連符、16分音符…と少しずつ速くして練習していきましょう。

そして、大事なのはいろんな音で練習することです。

基本的に音が低いほどタンギングは難しい傾向にあります。

逆に、低い音でできるのであれば中音域〜高音域は楽にできると思います。

♩=60で低音域から高音域までできるようになったら、次はテンポを上げていきましょう。

♩=120でできるようになったら(とりあえず)バッチリですね!

ダブルタンギングとは?

最初に紹介した”トゥトゥトゥ”舌をリードに当てるのが、シングルタンギングと言われる一般的なタンギングです。

それに対しダブルタンギングとは、”トゥクトゥクトゥク”と発音することでタンギングの速度を上げれる技法です。

”トゥ”の時はシングルタンギングと同じでリードに舌が当たっていますが、”ク”の時はリードに舌は当たっておらず、息が止まることで音を区切ることになります。

なので、舌が速く動かなくても速く音を区切ることができる…これがダブルタンギングです(”トゥ”はt、”ク”はkなので、ダブルタンギングはtktktktk…と表現されます)。

ダブルタンギングの練習方法

ダブルタンギングは速いタンギングをするために使われるものですが、練習はゆっくりからするようにしましょう。

次に、絶対に”k”の方が弱くなってしまうので、均一にできるように逆(k→t)でも練習してみましょう。

均一にできるようになってきたら、テンポを上げる前に、音とタンギングを合わせる練習をしましょう。これが難しい。

ダブルタンギングの練習方法は以上です。

あとは根気強く練習を続けるだけですね!!

ダブルタンギングが(おそらく)必須の曲

この曲ではダブルタンギングを使わなければいけない…(涙目)という曲を紹介します。

もちろんシングルタンギングが鬼のように速ければ、シングルで何の問題もありません(笑)

ロッシーニ:オペラ「絹のはしご」序曲

最初は穏やかなメロディーですが、速くなってからオーボエのソロがあり、ほぼ全ての音でタンギングをしなければなりません(1分40秒あたりから)

このソロは、オーボエのオーディションでもよく取り上げられるため、オーボエ奏者はダブルタンギングが必須となるわけです。

メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

こちらで高速タンギングが求められるのは第2楽章の1番オーボエのソロです(18分17秒あたり)。

途中から2番オーボエもハモリで登場するので、2番オーボエ奏者も油断できません。

フルートなど口の中にリードが入らない楽器は、比較的ダブルタンギングが楽にできるので、オーボエ奏者の隣で簡単そうにタンギングしてらっしゃいますね(笑)

口の中にリードがあることで、”k”の発音が途端に難しくなります。

ですが、オーボエでもダブルタンギングは必要なテクニックですし、ダブルタンギングができるとどんな速度のタンギングも怖くありません。

まとめ

今日はダブルタンギングについてまとめてみました。

絶対にいる技術ではないかもしれませんが、ダブルタンギングができることでグッと曲の難易度が下がる場合があります。

運指が難しいというのは少し集中して練習すればできるようになりますが、タンギングが速くて追いつかないというのは少し練習しただけではできるようになりません。

長く続けて練習を積む必要があります。

なので、もしもの時にタンギングが追いつかなくて困るということがないように、普段からシングルタンギングとダブルタンギングをゆっくりのテンポから練習していきましょう。

ちなみに、ダブルタンギングができるようになるとシングルタンギングが遅くなる、ということを言われます。

これは、シングルタンギングが遅くてもダブルタンギングでカバーできるために、シングルタンギングの練習量が減ったり、シングルタンギングで速くタンギングする必要がなくなるためです。

シングルとダブルだとやはりタンギングの質の変化はあると思います。

シングルタンギングの方がやはりひとつひとつの音が均一なので、ダブルタンギングができるようになっても、シングルタンギングの練習は続けた方が良いかと思います。

まあ、ダブルタンギングが完璧なのであれば何の問題もなさそうですが…笑

そこまでダブルタンギングの精度を高められたら怖いもの無しですね!

タンギングが苦手な私でも速いタンギングの曲が怖くなくなりましたよ!

ですが、まだまだ精度を高められるので、地道に練習したいと思います。

”タンギング”という言葉がゲシュタルト崩壊してきました(笑)

それでは!

きくたまch
たまご

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